No.230
秋に決まった結婚をやめたいのですが、親が取り合ってくれません。
いい解消方法はないでしょうか?
M・Sさん(29歳) 両親 妹
2006.5.24
 今年の秋に結婚することになっていますが、どうしてもやめたくて……。親に言いましたが、「今さらできない」、「いい相手だから」と言って、相手にしてくれません。彼は親戚が紹介してくれた人で、平凡だけど悪い人じゃないし、3回目のデートでプロポーズされたときは、私も来年は30歳だしいいかなと思ったんです。でも、結婚式場の予約とか準備が始まって、周囲が結婚に進んでいるのがすごくイヤになってきてしまいました。嫌いじゃないけどすごく好きじゃないし、もう結納も終わって、式場の予約もして、相手のほうは新居のための改築もしています。何とか婚約解消したいんですが、どうしたらいいでしょうか。私の両親も含めて、なんとかいい解消方法を教えてもらいたいのですが。
 
「結婚をやめたい」のか「ちょっと待ってほしい」のか、
まず考えること。結論が出たら相手に直接伝えてください
 マリッジブルーって知ってるでしょ? じっくり付き合って決めた好きな相手との結婚でも、結婚式が近づいてくるとだんだん気分が落ち込んできてしまう現象だよね。結婚という現実に直面すると、 生活もこれまでとは一変するし、 付き合っていた関係とは微妙に違ってくるし、 住まいを探したり家具を選んだりしているうちに、 これまで見なかった相手を発見したり、うまくやっていけるだろうか、本当にこの人でよかったんだろうかと悩んだり……、しだいに気持ちが沈んでしまう。

 ブルーまではいかなくても、誰にでも多かれ少なかれあることだと思うね。もしマリッジブルーなら、再び「これでよかったのだ」という自信を持てたり、よし頑張ろうと前向きになれたりして乗り越えられるのだけれど、あなたの場合、どうなんだろう。マリッジブルーなのかな。このメールだけでは、あなたの気持ちが変化していったディテールがわからないので、判断できない。あなたが、あなたの胸に聞いてみるしかない。

 もし、マリッジブルーでないとしたら、その人と結婚したくないと思ってしまった理由は何なんだろう。

 少なくても3回デートした。そこでプロポーズというのは恋愛の場合、相当に電撃的と言えるけど、親戚が紹介してくれたのが一応お見合い的な要素を持っていたとしたら、結婚を決めるまでの早さは、そんなに仰天するほどでもないしね。

 取りあえず、お互い結婚したいという意志は確認されていて、「この人はどうでしょうか」という目で初顔合わせをするわけだからね。デートしたということは、あなたも強いNGサインは出なかったってことになる。3回のデートでも、どうしても結婚したいというほどの積極性はないにしても、そろそろ30歳だし、悪い人じゃないし、「この人でいいかな」とは思ったわけだよね。

 それが、イヤになってしまったきっかけは何なんだろうか。その人に対する気持ちは、それほど好きじゃないけど、嫌いでもないというレベルから変化してないのかな。別にすごく好きにならなくてもいいけど、嫌いでもないという部分が嫌いに変化しているなら、根本的に折り合えない何かが見えたのかもしれないけど、そんなことがあったのかな?

 それとも、周囲がどんどん結婚のための準備モードに入って、あなたの気持ちとの間に温度差が生まれてしまったということなのかな。 本当にこれでよかったんだろうか……という不安が生じただけなのかな。

 もし、相手に生理的な嫌悪感のようなものを感じているなら、なかなか乗り越えられないような気がする。その場合は、なるべく早く正直に「結婚できない」ということを話して、流れを止めることが急務になってくる。なかなか言い出せなくて、結婚式当日にドタキャンなんてケースがあるけれど、そうなると新居や案内状や式場の費用、引き出物、お客様へのお詫びなど経済的な無駄ばかりでなく、相手を精神的にも深く傷つけることになってしまう。それは避けるべき。

 もうしようがないとあきらめて結婚式に臨んでも、式場で落ち込んだ顔されても困るし、その先もうまくいくかどうか難しくなる。自分が、この人と結婚したくないというなら、両親に言ってもらうより、あなた自身が紹介してくれた人にちゃんと「結婚できない」という気持ちを伝えなければね。決意は固いと態度で示すには、あなたの「どうしても結婚したくない」という態度をまず固めなければね。

 相手の人に対して、そこまで嫌いではなく、すごく好きでないということなら、この先好きになっていけるかどうかだよね。もっと自然に時間が流れれば、好きになっていくかもしれないのに、あなたの気持ちの熟成より先に状況が進んでしまうと、じっくり育てるヒマがない。新居のための改装は進むし、式場も決まるし、あなたの心が置いていかれてしまっている。そのことが一番の問題なら、解消を求める前に「ちょっと止まって欲しい」ということを求めるという手があるでしょうね。今のスピードに自分の気持ちがついていけないから、 すでに決まった結婚の日程を一度白紙に戻す。解消よりも、延期に近い感じなら、 ワンクッション置けるので、親戚の人の顔も完全には潰れない。

 ひとつ気になるのは、あなたが両親に秋の結婚をやめたいと言って、両親がいい人なんだからと、あなたの訴えを却下して、あなたが途方に暮れているという構図。何か変だと思わない。何で親に相談して、親がOKしないと延期も解消もできないの? あなたの結婚でしょ。親にわかってもらって、親から「やめてよい」と言われなければ、動きがとれないというのは、おかしくないかい?

 どうして、 あなたが彼に話さないの? 「このまま流されてしまうのがイヤだから、 ちょっとストップしてくれない?」とか「このまま突き進んでしまうと、お互いにダメージが大きくなりそうだから、一回、白紙に戻して、ちょっと時間かけてつきあってみない?」とか、「やはり結婚は無理」とか、あなたが相手の人が話すべき問題じゃないかと思うよ。

 相手の人はなんて言ってるの? まさか「解消など許さない」と言ってるわけじゃないでしょ。もしそうなら、あなたより世間体優先の人だよね。

 これ以上、傷を深くしないためにも、誰かに流れを止めてもらうのではなく、あなた自身が何を言われようと、このままの状態では結婚できないからと、はっきり相手と双方の家に宣言するしかないでしょ。新居改装停止や式場のキャンセルは、ぐずぐずしていればいるほど取り返しのつかない状況を作り出してしまうよ。いい解消方法なんてないんだよ。正直に自分の気持ちを伝え、責められようが、泣かれようが、相手にしてもらえなくても食いついていく。一度自分でYESと言った結果のオトシマエは自分でつけなければいけない。それが大人ってことだからね。

 しようがなくて結婚するのではなく、さまざまな不安や葛藤を乗り越えてすっきりして結婚したほうがいいものね。